購入した新築一戸建ての内覧会も無事済ませ、いよいよ住宅の引渡しを受けることになったAさん家族。マイホームへの入居まであと一歩というところまできて、Aさん自身だけでなく奥さんや2人のお子さんも新しい生活を心待ちにしています。
しかし、新築一戸建ての引渡しを受けて引越すとなればするべきことは山積みです。そのなかには、入居前にしておくべきものもあれば、入居後でもできることもあります。新生活を気持ちよくスムーズに始めるために、入居前後で済ませておくべき手続きに漏らさず対応できるよう、具体的に確認しておきましょう。
入居後でもできること、入居前でないとできないこと
内覧会を経て必要な修繕を済ませたら、完成した建物の鍵と保証書を受け取って物件の引渡しは完了です。引渡しにあたっては、残金や諸費用の支払いや必要書類の提出なども必要になりますので、漏れのないように対応しましょう。
そうして引渡しを済ませたら、新築一戸建ては名実ともに買い主であるAさん家族のものとなります。そうなれば、いよいよ新居への引越しです。新居への入居にあたっては、住所変更手続きや子どもの転校手続きなど、するべきことは山のようにあります。
入居前から計画的に進めようと思っても、気づけばあっという間に時間が過ぎてしまいます。そこで、タスクを「入居前でないとできないこと」と「入居したあとでもできること」に分類することで対応するタイミングを分け、入居前のあわただしさを緩和することができるようになります。
うっかり忘れの多いことリスト一覧
とはいえ、入居前の引越し準備はすることが多く、ついうっかり忘れがちになってしまうようなタスクもあります。今回は、特にうっかり忘れがちなことをいくつかご紹介します。
新居での傷・汚れチェック
家具が何も入っておらず、誰も住んでいない状態のうちに、新居のチェックと掃除を済ませておきましょう。まずは傷や汚れ、見落としていた不備などの有無を確認。入居前に確認しておくことで、引越し作業や入居後についたものではないことが明確になります。
旧居でのごみ出し
ごみの回収日は限られているうえに、大量のごみが出れば一度に出しきれないこともあります。引越し前に旧居でごみを処理していくために、ごみの回収日に合わせて計画的にごみの処理を進めていきましょう。
住所変更の手続き
金融機関や保険会社などの住所変更は後回しにしがちですが、銀行口座の場合は旧住所へ送られた銀行からの郵便物が不達になると、口座利用が一時的に制限されてしまうことがあります。住所変更が必要な窓口は漏れなくリストアップし、忘れないうちに手続きを済ませましょう。
入居までにやっておきたい3のこと
引越しに関するToDoリストはさまざまなところで情報を得ることができますので、そうしたものを参考にしながら自分たちの場合の「ToDoリスト」を作って進めていくとスムーズです。ここからは、入居前にしておきたいことを中心に取り上げていきます。
防虫・防かび対策
家具が何もなく、人もペットも入居していない状態なら、防虫・防かび対策の薬剤噴霧に支障がありません。後述の掃除の前に行っておくと安心です。
掃除
ほこりは意外とつもりがちですし、家具のない状態で思う存分掃除ができるのは入居前だけです。床がフローリングの部屋は、場合によっては合わせてワックスがけも行っておくといいでしょう。
インターネットの回線工事
一戸建て住宅に光ケーブルなどの回線をひく場合、回線工事が必要になるケースが多くあります。間際の申し込みでは入居に間に合わないことも。前もって計画的に進めておきたい手続きの一つです。
おわりに
新築一戸建てへの入居、そして始まる新生活をスムーズにはじめ、その快適さを満喫するためには、するべきことは計画的に済ませておきましょう。必要なことをリストアップして1つずつ片付けていけば達成感も得やすく、必要な対応に漏れも生じません。
Aさん家族もこれまでの物件探しの苦労が報われ、希望のマイホームに入居できるまであと少しです。新しい部屋の使い方や、買い換える家具や家電選びに胸をはずませながらも、必要な対応を怠ることなく、念願だった新築一戸建てでの暮らしに向けて進んでいくことでしょう。