妻と2人のお子さんと暮らすAさんは、夫婦共働きの4人家族です。お子さんが大きくなるにつれて現在の賃貸住宅も手狭になり、いよいよ念願のマイホーム購入を実現に移すことに決めました。
当初は子供のために一戸建て住宅を希望していたAさん夫妻ですが、都市部に仕事をもつ関係から予算的に一戸建て住宅は難しいと判断。安価な中古マンションを購入し、自身でリフォーム・リノベーションを行おうと考えています。
「こんなマンションがいい」と物件の希望を相談するAさん家族ですが、リフォーム・リノベーション前の中古マンションを購入する際には、物件だけでなく周辺環境についても調べておく必要があります。
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中古マンションで周辺環境が大切な理由
マンションを購入するメリットの一つに、一戸建てに比べて流動性が高いため、将来的に売却して別の住宅へ住み替えやすいということがあります。とはいえ、どんなマンションでもすぐに売れる、高く売れるというわけではありません。
そのためにチェックしておきたいのが、その物件の資産価値です。資産価値に影響を与える要素としては、内装や設備、間取りといった物件内部のスペックもありますが、これらはリフォーム・リノベーションで変えることができます。
一方で、自分では変えられないのが立地条件や周辺環境です。物件の立地エリア、最寄り駅の近さ、土地の用途地域といった条件が、将来の資産価値を大きく左右することになります。こうした点は、物件スペックと同様、入念にチェックしましょう。
資産価値の観点で有利な立地条件や周辺環境であれば生活の利便性も高いことが多いですが、ご自身やご家族が快適に暮らすためにはそれだけでは不十分なことも。公共施設や商業施設の数や大きさ、アクセスや営業時間、お子さんがいるご家庭では学校や塾の状況なども確認が必要です。
ペットにとっても暮らしやすい場所かということも考える
マンションの物件は、賃貸でなくてもペットの飼育が許可されていないところも少なくありません。しかし、犬や猫をはじめとするさまざまなペットと暮らす方が増えている状況を受け、ペットの飼育が可能な分譲マンションも増えています。
ペットを飼っている方、今後ペットを飼いたいと考えている方は、ペットの飼育OKの物件を選ぶというのが最低条件となるでしょう。ただし、ペットの飼育OKであればペットが暮らしやすい物件かといえば、そうとは限らないのが実状です。
犬の場合は毎日の散歩が欠かせませんから、物件の近隣に散歩できそうなところがあるかどうかは重要なポイントです。猫で多頭飼いであれば、それぞれが家のなかで適切なスペースを確保できる間取り・面積になっているかどうかも大切です。
ペットが体調を崩したときや健康診断を受けるときには動物病院に行くことになりますから、近隣に動物病院があるかどうかも確認しておきたいところです。このように、ペットにとって何が必要かを考え、そのポイントも確認しましょう。
周辺環境だけではなく地盤もチェック
周辺環境のチェックポイントは、多岐にわたります。通勤・通学・買い物などで電車やバスを多用する都市部の生活では、最寄り駅・バス停までの距離やそこから利用できる交通機関、始発・終電の時間などのチェックは不可欠です。
生活の利便性の観点では、日常的な買い物をする商業施設の有無、場所、営業時間、品揃え、価格帯は要チェックでしょう。Aさん家族のようにお子さんがいる場合は、保育園、学校、塾、公園といった施設はもちろん、周辺に同世代のファミリーがいるかどうかも確認しておきたいところです。
意外と見落としがちなのが「地盤」です。地盤の状態は、マンションの耐震性に大きく影響します。大きな地震も相次ぎ、今後も大地震の発生が懸念される現在の日本では、ご自身やご家族が住むにも将来的な売却を考えるにも、地盤の状態はきちんと確認しておくべきポイントの一つです。
おわりに
「駅から近くてそれなりの広さがあるマンションなら、快適に暮らせるだろう」——。そうしたAさん家族の思いは、決して間違いではありません。しかし、その確度を上げ、より快適に暮らせるような物件を選ぶためには、もう少し確認しておきたいポイントがあります。
ご自身やご家族の暮らしにとってどのような環境があれば便利で快適なのか、反対に何がなかったら不便なのか、その物件はペットにとっても暮らしやすいのか、資産価値は将来的に維持しやすいのか……そうしたさまざまな視点をもって、物件や周辺環境をチェックしましょう。