「購入してからリフォーム」は注意が必要! 中古一戸建ての物件探しのコツ全て教えます!

長年の夢だったマイホーム購入に向けて動きはじめたAさん家族は、ご夫婦の希望や子育ての環境、今後の家族のライフプランなどを考えて、希望の条件を一通りまとめ、いろいろな物件情報をチェックしています。

予算の関係で新築一戸建ては難しいと考えているAさん家族は中古一戸建ての物件を探していますが、希望に合うような物件はなかなか見つかりません。

そこでAさんは、「予算をもう少し増やしたほうがいいのではないか」「古めの中古一戸建てを買ってリフォームするのもいいかも」と思いはじめるようになりました。予算やリフォームについては、どのように考えればいいのでしょうか。

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物件を探す前に「借入適正額」を知ろう!

マイホームの購入費用は、貯金などの自己資金でまかなう「頭金」と、購入時に借り入れる「住宅ローン」で支払うのが一般的です。したがって、マイホーム購入予算を増やすには「頭金の額」か「住宅ローンの借入額」を増やす必要があります。

頭金の額を増やすといっても、長い時間をかけて少しずつ貯めてきた頭金をいきなり増やすのは現実的ではありませんし、貯金の全額を頭金に回してしまえば生活で困ることも出てくるでしょう。

それなら住宅ローンの借入額を増やすかというと、あまり高額を希望しても状況次第では金融機関から断られてしまいますし、うまく借りられたとしてもそれだけ返済の負担が増してしまうことになります。

そのようなことにならないよう、物件を探すにあたっては「自分にとって適正な住宅ローンの借入額」を知っておきましょう。不動産情報サイトなどで、自身の年収や現在支払っている家賃から住宅ローンの借入可能額を簡易的にシミュレーションすることができます。

ネット検索と不動産屋への相談をバランスよく利用した方がいいワケ

友人から「中古物件を探すならネットで探すのはやめたほうがいい」とアドバイスを受けたAさん家族ですが、実際には、不動産会社への相談とインターネットでの検索はバランスよく利用するのが肝心。その理由は、「インターネットも不動産会社も、すべての中古物件を扱っているわけではないから」です。

中古一戸建ての物件には、オーナーが直接売りに出しているものがあります。そのような物件は不動産会社が仲介することはできず、チラシや看板などで情報を入手したり、不動産情報サイトで物件検索して調べたりする必要があります。

ところが中古一戸建ての場合、不動産情報サイトに掲載されているのはごく一部といわれています。中古物件では、売りに出していることや売却価格を知られたくないオーナーが多く、インターネットへの掲載を避ける傾向があるのです。

一方の不動産会社では、売却の仲介を依頼された物件や不動産会社自身が売り主となっている物件しか扱うことができませんが、なかには一般には公開されないような“掘り出し物”の物件を取り扱っていることも。

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中古一戸建てはリフォーム済み物件を選ぼう

中古物件の場合、古くなって傷んだところなどを修繕して新築に近い状態に戻す「リフォーム」、または、大規模の工事を施して使い勝手のいい建物にする「リノベーション」を自分で行うことを前提に、安めの中古一戸建ての物件を購入しようと考える方が少なくありません。

その方法にもメリットはありますが、もしリフォーム(リノベーション)を前提に中古一戸建てを購入するのであれば、「あらかじめリフォーム(リノベーション)がなされた物件」も合わせて探してみることをおすすめします。

自身でリフォーム(リノベーション)を行う場合、中古一戸建ての購入費用とは別に工事費用を準備する必要がありますが、工事費用の見積もりは住宅の状況次第で大きく変わることもあり、万一予算を超えてしまうと希望の工事を実施できないこともあり得ます。

費用をきちんと確保できたとしても、購入した物件の構造上、壁を壊すといった大がかりな工事が難しく、やはり希望のリフォーム(リノベーション)が実施できないというケースも決して珍しくありません。

リフォーム(リノベーション)済みの物件を選んで購入すれば、そうした不安から解放されますし、購入後短期間でその家に住みはじめることも可能になります。

おわりに

新築に比べて安価で購入しやすい中古一戸建てですが、条件によっては高額になることもあります。そうした物件を見ているうちに、Aさんのように「住宅ローンの借入額を増やして予算を増やそうか」と考えがちですが、住宅ローンの借入額で無理は禁物です。

また、中古一戸建てを購入して、自分や家族の好きなようにリフォーム・リノベーションを施すというのは夢が広がります。しかし、費用や構造などの観点から、思うようにリフォーム・リノベーションを実施するのは簡単ではありません。物件探しは、こうしたことをきちんと理解したうえで行うのが大切です。