和光市の住みやすさと評判、相場・スポット:都会と田舎のバランスが良い住み心地の良いエリア

和光市は埼玉県の最南端に位置しており、東京都板橋区と練馬区と隣接しています。そのため、都心方面へのアクセスは抜群。池袋や新宿といった中心街まで20分たらずで移動可能です。

和光市はこんな街

街の規模感はそれほどですが、落ち着いた雰囲気や自然が多く見られることから東京のベッドタウンとして人気です。ただ、その魅力にまだ気づいていない人も多いのか、人口はそれほど多くありません。高齢者と子どもの比率が同じくらいであり、これは介護と子育て支援の両方が充実しているためでしょう。

駅周辺も、イトーヨーカドーや銀行、スーパーなど生活に必要な施設は一通り揃ってはいるものの、目立った商業施設は少ない印象。これを寂しいと捉えるか、落ち着いていると捉えるかは、その人のライフスタイルによって変わってきそうです。

また、駅から少し離れると豊かな自然が広がっているのも、和光市の大きな特徴です。雑記林や畑など、都会の喧騒を忘れさせてくれる風景を見ることができます。

和光市の住みやすさポイント

4-002

ほどよく都会で、ほどよく田舎。そんなイメージを抱く和光市の住みやすさポイントは、どういった点なのでしょうか。3つのポイントをピックアップしました。

都心へのアクセスは抜群

都心へのアクセスの良さは、ベッドタウンとして最も重要な要素と言っても過言ではありません。和光市駅には東武東上線、有楽町線、副都心線が通っており、池袋や新宿までは15~20分程度、渋谷にも25分程度でアクセスできます。

また、2013年に副都心線と東急東横線、みなとみらい線が相互直通運転をスタートし、中目黒や代官山、さらには横浜方面へのアクセスも大きく向上。都心へのアクセスに関しては文句なしだと言えます。

東京郊外なのに自然が多い

和光市民から好評を得ているのは、街の落ち着いた雰囲気と自然の多さ。さすがに駅周辺は各種施設が並び立っていますが、少し歩くと昔ながらの風景を楽しむことができます。白子川周辺には湧き水スポットもあり、休日にはパートナーや子どもと一緒に自然の中を歩き回るのも楽しそうです。

子育て支援が充実している

shutterstock_1160515510

  • わこう版ネウボラ
  • 和光市は子育て支援にとくに力を入れており、2014年から「わこう版ネウボラ」と呼ばれる子育て支援制度が開始されています。この制度はフィンランドの育児支援システムをモデルにしたもので、「ネウボラ」とはフィンランド語で「アドバイスの場」という意味。

    この制度では、妊娠中から就学前までの子育てに関するサポート窓口が一つに統一され、親御さんはその窓口に行けば一貫して継続的な支援を受けられるのです。この包括ケアの制度は、子どもを育てる親御さんにとってはサービスを利用しやすくし、安心感を得られるものになっていると評判です。

  • 待機児童問題
  • 一方で、近年日本全国で社会問題となっている待機児童については、和光市の待機児童数は62人(和光市(埼玉県)の待機児童の状況を知る(2017年)|保育園情報BOX、2017年4月時点)で、前年に比べて26人増加しています。これは、小さいお子さんのいる子育て世帯にとっては心配の種となるかもしれません。

また、和光市は食育にも積極的に取り組んでおり、学校給食で使う野菜食材のうちおよそ25%は地元食材を用いるなどの取り組みも実施されています。「子どもには、新鮮で質のいいものを食べてもらい、すくすく育ってほしい」という願いから学校の給食にも気が配られ、給食センターで調理された給食が運ばれるのではなく、学校の給食室で調理するスタイルを採用しています。

地域コミュニティの充実

江戸時代には宿場町として賑わいをみせた和光市エリア。有名な川越街道は室町時代には道として存在していたと推測され、市内では旧石器時代や縄文時代をはじめとする複数の時代の遺跡・遺物が数多く発見されるなど、長い歴史のある地域でもあります。

加えて、農家の多い和光市では「ご近所どうしで助け合う」という意識が強く、寺社も多いことから市内の各地ではさまざまなお祭りが長年開催されています。こうした土地柄をもつことから、和光市では自治体などの地域コミュニティの結束が強いという特徴があります。

そうした地域に新たに住まうとなると、地域に溶け込めるのかと不安に感じることもあるかもしれませんが、そうしたコミュティや元気なお年寄りの多い和光市は、若いファミリー世帯にとっては「頼れる存在」とも映るといいます。

イベントやコミュニティ活動を通じて地域の方々とコミュニケーションをとることで、地域は若返り、新しく住む人にとっても住みやすさがさらに増していくことにつながるでしょう。

和光市の中古マンション相場

shutterstock_121748014
和光市の家賃相場は、1LDK〜2DKで7.5万円程度。中古マンションの価格相場は、物件全体で2,700.28万円、1DK~2DKの物件で2,401.67万円、2LDK~3DKの物件で2,042.64万円、3LDK~4DKの物件で2,867.77万円、4LDK以上の物件で4,228.37万円です(【アットホーム】和光市の価格相場から中古マンションの物件を探す|マンション購入の情報のデータより、2019年2月日時点)。

交通の便がいい立地でありながら東京23区に比べると非常にリーズナブルであり、埼玉県のなかでもそこまで高くも安くもないという印象です。しかし、その相場も、副都心線の開通や相互直通運転のスタートに伴い、近年は上昇傾向をみせています。

本格的に値上がりして“穴場”的価値が小さくなってしまう前に、住む地域として検討することをおすすめします。

和光市の評判

やはり都心へのアクセスの良さが、多くの住民から好評を得ています。自然が多い、駅前にそこまで人が多くない、といった点を挙げている人もいました。逆にネックとして挙げられているポイントは、大きなデパートやスーパーがないこと。

また、格安スーパーがないことを不満点としている人も。日用品の調達には価格面で少し苦労するかもしれません。ただ、ショッピングや娯楽に関して心配する必要はほぼありません。

都心へ20分程度でアクセスできるためです。さいたま市へのアクセスも良いので、そちらへ出かけてみるのも楽しいかもしれませんね。家賃相場は、1LDK~2DKで7.5万円程度と、埼玉県の中ではそこまで高くもなく、安くもないといった印象。最近は相場が上がってきているので、今のうちがチャンスかもしれません。

おわりに

和光市は、都会と田舎の両方の雰囲気を楽しみたい!というちょっと欲張りを叶えてくれる街だと言えるでしょう。また、都心まで20分で移動できるのは大きな魅力です。

駅前は少し寂しい印象を受けるものの、大きな買い物は中心街まで移動すればOK。住みやすさという点では、とくにおすすめの街ですよ。