川崎市麻生区はこんな街
1982年に多摩区から分区して設けられた麻生区は、同じ川崎市のなかでも、行政や商業の中心地である川崎区とは最も離れています。そのため、わざわざ川崎区まで移動しなくても多くのことが区内で事足りるように、「川崎市の北部副都心」として開発が進められています。
そして、小田急小田原線・多摩線の乗り入れる新百合ヶ丘駅周辺には、区役所や税務署といった公共施設に、百貨店や映画館のような商業施設が次々と建設されていきました。加えて、「東京のベッドタウン」としても発展を続けており、住宅地としての整備も進められているのです。
川崎市麻生区の住みやすさポイント
充実した施設
川崎市麻生区には商業施設が充実しており、生活の利便性を支えています。
新百合ヶ丘駅周辺には、新百合ヶ丘エルミロード、新百合丘オーパをはじめとするショッピングエリアのほか、イオンやイトーヨーカドーなどの大型スーパーも立ち並び、日常の買い物に便利です。
新百合ヶ丘は麻生区の行政の中心地としての役割も担っており、駅の北側には、川崎市麻生区役所や麻生市民館、麻生文化センターに川崎市立麻生図書館などの公共施設が集まっています。
町並み
計画的なまちづくりで生まれた新百合ヶ丘駅周辺はその整った町並みも好評で、1998年には建設省選出の「都市景観100選」(現・国土交通省「美しいまちなみ賞」)を受賞しています。
小田急線で新宿まで30分程度という立地から「東京のベッドタウン」としても発展。住みやすい街として人気なのもうなずけます。そんな整った街・麻生区ですが、新百合ヶ丘駅の西側にはいまも農地が残り、自然にも恵まれているという顔ももちます。便利さと環境のよさを兼ね備えた住宅地というわけです。
川崎市麻生区の評判
新宿まで約30分のアクセスを支える複数電車路線の乗り入れ、羽田・成田両空港へのバスなど、便利な交通網を備える川崎市麻生区は、大きく栄えた街ではないものの、郊外でのどかに暮らすには適した住宅地と評判です。
しいて難点を挙げるとすれば、新興住宅地で没個性的に感じられるという面もあります。また、東京のベッドタウンである反面、小田急線が止まってしまうと身動きが取れなくなってしまうという声も聞かれました。そのほかにも、外で遊べる場所が少ないので、広めの公園があるとなおいいといった意見も。
川崎市麻生区に住むなら新百合ヶ丘駅前周辺がおすすめ
子育て環境が良好
小学6年生までの児童の通院にかかる医療費を助成する「小児医療費助成制度」をはじめとして、子育て世帯にはうれしい制度が充実している川崎市。なかでも麻生区は、落ち着いた住宅街と緑豊かな自然に囲まれ、環境としても子育てに適しているエリアです。
待機児童の問題が社会問題化していますが、麻生区は認可保育所が約30か所(2019年3月時点)あるというのは、子育て世帯にとっては心強いのではないでしょうか。人気の幼稚園もありますし、こども文化センターでは子ども向けのイベントも開催されているほか、子育て世代の交流の場にもなっています。
女性の一人暮らしでも安心
後述するように、新百合ヶ丘駅周辺を中心として麻生区にはさまざまな商業施設が軒を連ねています。大型スーパーもありますので、ふだんの買い物から休日のショッピングまで不自由しません。
そして、女性の一人暮らしの場合、心配なのが治安。特に川崎市というと、治安があまりよくないイメージがあるかもしれません。しかし、麻生区は犯罪発生率が比較的低く、治安のいい街とされています。
新百合ヶ丘駅前には交番もありますし、駅付近では風俗営業が禁止されているというのも、安心できるポイントでしょう。夜の住宅街は人通りが少ない点には注意が必要ですが、女性も安心して住みやすい地域です。
芸術と文化の街
恵まれた住環境から芸術家や文化関係者が住むことも多い麻生区には、芸術・文化に関する大学や施設が数多く集まっています。麻生区は、そうした地域資源を生かした取り組みに力を入れ、「芸術・文化のまち麻生」を掲げています。
そんな麻生区では、バラエティ豊かな芸術・文化関連のイベントが開催されています。そのため、日々の暮らしの折々でさまざまな文化・芸術にふれることができるでしょう。
川崎市麻生区の中古マンション相場
麻生区の立地
川崎市麻生区、とりわけ新百合ヶ丘エリアは、「東京のベッドタウン」として発展を遂げてきた歴史をもっています。その理由は、新宿まで30分弱というアクセスのよさにあります。87777777/
麻生区の主要駅である新百合ヶ丘駅には、小田急小田原線と多摩線の2路線が乗り入れており、特急ロマンスカーの一部も停車します。
将来的には横浜市営地下鉄ブルーラインの乗り入れが期待されているのも好材料でしょう。もし実現すれば、新百合ヶ丘駅から新横浜駅まで乗り換えなしで行けることになります。
中古マンション相場
好立地である川崎市麻生区の中古マンションの価格相場は、全体で2,783.14万円、1DK~2DKの物件で1,645.32万円、2LDK~3DKの物件で2,425.52万円、3LDK~4DKの物件で2,857.25万円、4LDK以上の物件で3,392.73万円です。(【アットホーム】川崎市麻生区の価格相場から中古マンションの物件を探す|マンション購入の情報データより、2019年2月時点)。
川崎市麻生区のショッピングスポット
川崎市の行政・商業の中心地である川崎区から離れている麻生区は「川崎市の北部副都心」として開発が進められたことから、区役所や税務署のような公共施設や、百貨店や映画館といった商業施設が充実しています。
新百合ヶ丘駅からペデストリアンデッキですぐのところには、新百合丘オーパ(OPA)や新百合ヶ丘エルミロードをはじめとするショッピング施設がたち並びます。テナントとして入る店舗もバラエティ豊かで、幅広い年代に人気です。加えて、駅周辺には、イオン新百合ヶ丘店などの大型スーパーも充実しており、生活の買い物に事欠きません。
川崎市麻生区周辺の休日を過ごせるスポット
川崎市麻生区は、著名な芸術家や文人がこぞって訪れたという観光スポットの多い地域でもあります。日本最古の甘柿「禅寺丸柿」の発祥の地として知られる王禅寺。その境内には禅寺丸柿の原木が残っており、「神奈川の名木100選」などにも選出されました。長年にわたって地元の方から愛されているお寺で、参拝される方はもちろん、静けさに包まれた境内を散策に訪れる方も多いのです。
前田藩家老によって創建された歴史あるお寺・香林寺は、“願掛け寺”としても知られており、願掛けのために訪れる方が後を絶ちません。また、中村正義の美術館では、戦後の日本画壇において才能を発揮し「日本画壇の風雲児」と呼ばれた故・中村正義氏の作品を展示しています。
川崎市麻生区周辺の大きな公園
整った街・麻生区ですが、自然に恵まれているという顔ももちあわせており、公園も充実しています。王禅寺ふるさと公園は、多摩丘陵の自然を生かした公園で、芝生広場を中心にさまざまな広場が設けられています。園内では、大人はウォーキングや散策、子どもは遊具といったように、幅広い年代が楽しめるようになっています。
新百合ヶ丘の閑静な住宅街のなかにある公園が、鶴亀松公園です。200年ほどもあった樹齢の松が台風で枯死してしまったのを惜しんで名づけられたというこの公園は、遊具が数多く設置されているのが特徴で、子どもに人気の公園です。大人が休めるベンチなども整備されています。
おわりに
川崎市麻生区は、高層の建物もほとんどなく、落ち着いた雰囲気が広がるエリアです。それでいて、東京都心へのアクセスも良好で、公共施設やショッピング施設も充実しており、整った住環境と高い利便性の両方を手に入れることができるエリアです。緑豊かな地域で、ショッピングを楽しんだり、散策を満喫したり、都会の喧騒を離れてさまざまな休日を味わうことができるでしょう。