鎌倉市の住みやすさと評判、相場・スポット:古都の風情が残る街並みの美しいエリア

鎌倉市はこんな街

鎌倉といえば、天然の要害である地の利を生かして古くから豪族などが本拠としていた歴史のある街です。なかでも有名なのは、鎌倉幕府を開いた地であるということ。

そこから交易も盛り上がるなど、当時の関東の文化的な中心地となっていました。鎌倉といえば寺社仏閣の多さで知られていますが、それもそうした時代から続く歴史の名残りといえます。

また、明治には別荘地として発展し、「東の荻窪、西の鎌倉」と称される地域でもありました。

そのように歴史の名残を残し風情のある街・鎌倉は、映画や漫画などで舞台とされることも多く、数々の作品でその風景が見られます。そのような景色の数々は観光地としても人気で、多くの観光客が日々鎌倉を訪れています。

鎌倉市の住みやすさポイント

観光地としても有名な古都・鎌倉というと、東京都心への通勤などは難しそうに感じられるかもしれませんが、鎌倉の一大ターミナルである大船駅は、JR東海道線・京浜東北線(根岸線)・横須賀線が乗り入れており、東京方面はもちろん、各方面へのアクセスは良好です。成田エクスプレスや快速アクティーの停車駅であるのも便利。

また、海も山も両方楽しめるのも鎌倉の魅力です。南部が相模湾に面している鎌倉には、海水浴場やマリンスポーツを楽しむ場所として人気を集める由比ヶ浜海岸や、絶景スポットで「日本の渚百選」にも選ばれた七里ガ浜海岸などがあります。三方を囲む山にも自然が豊かで散策を楽しむ方も多いのです。

鎌倉の散策といえば、寺社仏閣などの史跡ははずせません。源頼朝ゆかりの神社である鶴岡八幡宮、一年を通じて花の寺として親しまれている長谷寺、幻想的な竹林で知られる報国寺、参道に咲くあじさいが人気の明月院…そうした数多の寺社仏閣巡りは、観光客だけでなく住む人々も楽しめること請け合いです。

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鎌倉市の評判

風情を感じられる街としても人気の鎌倉市は、再開発の進む大船駅では商業施設も並び利便性が増す一方で、一部市街地を景観地区に指定して景観に配慮した制限を設けるなど、街並みの美しさと、その美観を維持するための努力も評価されています。

実際に住んだ方にも、「静かで暮らしやすい」「自然や歴史、おいしいお店など、いろいろなものが充実している」と好評です。

難点を挙げるとすれば、混雑・渋滞が少なくないという点でしょう。観光客で賑わう鎌倉は、休日には電車から駅、歩道に至るまで人で混み合うことも。

歩道が狭いところも多く、子育て世帯などでは特に苦労したという声も聞かれます。道路についても地形の特性上行き止まりの箇所が多かったり、季節によっては激しく渋滞もみられます。

鎌倉市は歴史と自然を楽しみたい方におすすめ

交通機関や商業施設、おしゃれなカフェやレストランなど、適度に便利でありながら、自然と史跡にあふれ、風情を感じることができるのが鎌倉という街です。

その独特な魅力はほかにそうあるものではなく、住む地域としても魅力に映るのではないでしょうか。

最近では鎌倉野菜と呼ばれる、地元で作られたブランド野菜も人気で、農業に興味があるという方にもおすすめの地域かもしれません。海や山に囲まれ、楽しみだけでなく健康的な生活も手に入れやすいエリアといえるでしょう。

鎌倉市の中古マンション相場

かつては鎌倉幕府がその政権をおいた古都・鎌倉には、鶴岡八幡宮のある鎌倉駅、繁華街である大船駅、鎌倉大仏や長谷観音で有名な長谷駅などのエリアがあります。なかでも大きいターミナル駅である大船駅には、JR東海道線・京浜東北線(根岸線)・横須賀線が乗り入れており、成田エクスプレスや快速アクティーも停車します。東京方面はもちろん、首都圏の各方面へのアクセスにも非常に便利です。

鎌倉市の中古マンションの価格相場は、全体で3713.88万円、2LDK~3DKの物件で4462.34万円、3LDK~4DKの物件で3375.79万円、4LDK以上の物件で4029.59万円です(不動産情報サイト「アットホーム」鎌倉市の価格相場から中古マンションの物件を探す【アットホーム】|マンション購入の情報のデータより、2017年12月15日時点)。

鎌倉市のショッピングスポット

歴史の名残や雰囲気のある寺社仏閣などが人気の鎌倉市では、一部市街地を景観地区に指定するなどしてその美観に配慮しながらも、商業施設も備え、利便性も増しています。2016年、大船駅の構内にリニューアルオープンしたアトレ大船は、「毎日の暮らしに寄り添った便利なエキナカ」として、書店や雑貨店、コンビニなどが揃うほか、食料品ゾーンが充実しており、手軽にグルメを楽しむことができます。大船駅直結の大船ルミネウィングも人気のショッピングスポットです。

鎌倉駅直結のCIAL鎌倉(シァルかまくら)は、2017年3月にリニューアルオープン。鎌倉の老舗店舗や人気の和菓子・洋菓子店が出店しており、おみやげを買うのにも便利です。日常の買い物をするなら、鎌倉駅を出てすぐのところには鎌倉東急ストアもあります。

鎌倉市周辺の休日を過ごせるスポット

鎌倉市は、休日を過ごすスポットに欠かせません。映画で有名な稲村ヶ崎海岸は由比ヶ浜と七里ヶ浜の間にあたり、江ノ島へ向かう途中で散策するのにうってつけです。「かながわの景勝50選」「関東の富士見100選」にも選ばれた海岸は、遠くに富士山を眺めることもできる名所で、夕方には美しい夕日に出合えるでしょう。

寺社仏閣の多い鎌倉市ですが、鎌倉大仏があるのは浄土宗の仏教寺院・高徳院で、拝観しようと日々多くの方が訪れています。鎌倉にゆかりのある文学者の直筆原稿や手紙などを展示している鎌倉文学館は、国の登録有形文化財となっている気品にあふれた建物や、広大な庭園に咲く美しいバラ園も魅力のポイントです。同じく人気のある神奈川県立近代美術館・鎌倉別館は、改修工事のため2019年9月まで休館していますのでご注意を。

鎌倉市周辺の大きな公園

鎌倉は、三方を囲む山にも豊かな自然が残り、海も山も両方楽しむことができます。緑に囲まれた源氏山公園は観光客にも人気で、源頼朝像や広場などがあり、春には桜、秋には紅葉を眺めることができます。鎌倉海浜公園は、大きな芝生広場や遊具のある由比ガ浜地区、展望台のある稲村ガ崎地区、海を間近に臨む坂ノ下地区で構成され、幅広い年代の方に親しまれています。

腰越地域に位置する都市緑地・鎌倉広町緑地は、街中で里山を体験できるスポット。谷戸と急斜地で形成された広大な緑地に豊かな生態系が維持されています。防災公園としての機能もはたす鎌倉中央公園も景観や生態系に配慮されたつくりになっており、樹林地や湿地に生息する小動物や鳥類、野草などが保護された自然豊かな公園です。

おわりに

いまや日本有数の観光スポットとして有名な鎌倉市は、自然と史跡にあふれた風情がありながらも、交通機関や商業施設などが行き過ぎない便利さを保っています。独特の魅力を備える地域で静かに暮らすことのできる鎌倉市は、海や山の自然に囲まれたところで暮らしたい、歴史に興味があるといった方には特に好評の住環境です。